デンマークポーク・・その安心の背景
安全性の確かな豚肉を生産するため「畜舎から食卓まで」のすべての過程において豚肉が「安心、清潔、美味」であるよう、徹底した厳しい管理を行っています。
- 豚肉産業はデンマークにとって重要な産業だからこそ国ぐるみのしっかりとした取り組みが実現しています。
- 国と業界全体のチームワーク、これが安全性への信頼を生み出しています。
- 先進技術の研究開発、高い水準で知られる獣医学、そして豚肉産業のすべての従事者への充実した教育システムは、豚肉の安全性を支える大きな力です。
抗生物質の使用量減少への取り組み
近年の研究では、家畜に対してむやみに抗生物質を使用することで、抗生物質に抵抗性を示す薬剤耐性菌が豚肉に出現し、それを食べたヒトに対しても影響を及ぼす可能性があることが分かっています。
デンマークポークの安全性を高めるため、病気治療で豚に投与する抗生物質量を出来る限り減らすような国家的な取り組みをデンマークでは行っています。
例えば、獣医師は処方箋を書くだけで治療薬の販売はできず、処方した治療薬は全て国が管理するデータに記録されています。又、病気予防や成長促進を目的として家畜に対して抗生物質を与えることは認められておりません。
国のデータベースでの抗生物質の管理
デンマークでは、VetStatという国のデータベースシステムを用いて、獣医師が家畜に処方する治療薬の種類や消費量等の全ての情報が管理されています。
国家レベルでの薬剤耐性菌のモニタリングおよび研究を行うDANMAP*というプログラムも1995年に設立されています。動物関係の情報については、VetStatのデータを利用しています。
* Danish Integrated Antimicrobial Resistance Monitoring and Research Program
豚に対する抗生物質使用量の推移
豚に対する抗生物質の使用量は2009年をピークに減少をしていますが、それとは対照的に豚の生産量は増加しています。
一般的には抗生物質を使用することで豚の生産性は上がると考えらえていますが、デンマークでは豚に対する抗生物質の使用を出来る限り制限しているにもかかわらず、豚の生産性は向上していることが分かります。
抗生物質の残留検査
デンマークでは毎年複数の豚肉をサンプリングし、残留している抗生物質の量を調査しており、その値を公表しております。
成長促進を目的とした肥育ホルモン剤の使用禁止
デンマークでは豚の成長促進を目的とした肥育ホルモン剤の使用を1981年から禁止しています。
その他残留物の監視について
消費者が豚肉中の残留物によって健康を害することが決してないように、デンマーク食品農業水産省は重金属・農薬・PCB等の残留値も監視しています。無作為抽出による残留物検査ではデンマークの豚肉は国際的な標準からみても常に理想的な値を示しています。
トレーサビリティ
デンマークは食用となる豚を外国から輸入しておらず、全て自国で生産しています。豚の耳には管理番号が記載されたタグが付けられており、また皮膚には生産番号が烙印されています。このシステムによって豚の健康状態や豚肉になるまでの動きが全て記録されており、何か問題が起きた場合には、全てトレースが取れるようになっています。
デンマークポーク